アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム、サード(THAAD)の発射台が2基持ち込まれたのに続いて、新たに4基が搬入されていたことが明るみに出た問題で、大統領府青瓦台は5月31日、国防部が意図的に報告しなかったとする調査結果を発表しました。
青瓦台国民疎通担当の尹永燦(ユン・ヨンチャン)首席秘書官は5月31日の記者会見で、「国防部がサードの発射台の追加搬入の内容を、青瓦台への報告文書から意図的に削除していたことを確認した」と述べました。
青瓦台の調査の結果、国防部の実務者が最初に作成した報告書には発射台6基を保管しているという内容が記されていましたが、何人かの手を経てそれが削除された事実を確認したということです。
最終的な報告書には、THAADが韓国で展開されたという旨の記述しかなく、報告書を読んだだけでは、発射台の追加搬入を察知することは難しくなったということです。
青瓦台は、国防部が報告書から関連内容を削除した経緯について調査しています。