輸出の回復基調に支えられ、2月の経常収支が前の月に比べて60%も拡大しました。
韓国銀行が5日に発表した「2月の国際収支」によりますと、韓国の経常収支の黒字額は、前の月に比べておよそ60%増えた84億ドルでした。
経常収支の黒字額は、3か月ぶりに最も大きくなっています。
これについて、韓国銀行は、2月の輸出が大幅に増えたことが影響したとしていて、輸出増加の要因として国際原油価格の値上がりで石油関連商品の値段があがったことや、半導体市場が好調だったことをあげました。
特にアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」をめぐり、中国の報復とみられる措置が取られている中でも、中国への輸出はむしろ前の年より28.8%増えていました。
韓国銀行は、報復措置の主な対象となっている最終消費財が中国への輸出に占める割合が5%にとどまっているため、その影響があまり現れていないとしました。