朴槿恵（パク・クネ）前大統領に対する逮捕状発付が妥当かどうかをめぐる審査が30日午前10時半からソウル中央地方裁判所で始まりました。
前大統領がこの審査を受けるのは、逮捕状の審査制度が導入された1997年以来、初めてです。
朴前大統領は30日午前10時20分、ソウル中央地方裁判所に到着し、記者団の問いかけには何も答えず、こわばった表情で裁判所に入りました。
朴前大統領をめぐっては、収賄、職権乱用、公務上秘密漏えいなど13の容疑が持たれています。
審査は非公開で行われ、逮捕の妥当性について、検察と朴前大統領側の攻防が繰り広げられるとみられます。
検察は今月27日、朴前大統領に対して、証拠隠滅の恐れがあるほか、ことの重大性や、共犯とされ、逮捕されている人たちとの公平性を考慮すると逮捕が必要だとして、ソウル中央地方裁判所に逮捕状を請求し、これを受けて朴前大統領は28日、逮捕状の審査に出席すると通知していました。
審査の結果は31日未明に出る可能性が高く、逮捕状の妥当性が認められた場合、朴前大統領はソウル拘置所に収監されることになります。