大統領権限代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)国務総理は、特別検察官の捜査期限を延長しない方針を明らかにしました。
国務総理室公報室長は27日、政府総合庁舎で記者会見し、黄教安国務総理が大統領の疑惑を捜査している特別検察官の捜査期限を延長しない方針を決めたと発表しました。
特別検察官の捜査チームは16日、大統領権限代行に対して捜査期限の延長を要請していました。
黄教安国務総理が捜査期限延長を認めなかったことから、特別検察官による捜査は28日で打ち切られます。
捜査期限延長を認めなかった理由としては、△ソウル中央地方検察庁特別捜査本部による捜査期間まで合わせると捜査期間が115日間に及んでいること、△捜査が終わっていない部分については検察が捜査を受け継げばいいこと、△憲法裁判所の判断次第で次期大統領選挙が早期に実施されることになり、特別検察官による捜査が続く場合、次期大統領選挙に政治的な影響を及ぼしかねないこと、などを挙げました。
野党は、黄教安国務総理が捜査期限延長を認めなかったことについて、強く反発しています。
一方、特別検察官捜査チームの報道官は27日、記者会見し、黄教安国務総理が捜査期限延長を認めなかったことについて、「捜査が終わってないにもかかわらず大統領権限代行が捜査期限の延長を認めなかったのは非常に残念だ」としました。