韓国と日本は、14日、安全保障上の機密情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に仮署名しました。
韓国と日本は、今月1日から3回にわたって外務・国防当局の課長級協議を開いた結果、共有する情報の範囲や情報を保護するためのルールなど協定の具体的な内容に実質合意し、14日東京で両国が仮署名しました。
両政府は今後、それぞれの国内手続きを経て早ければ今月中にも正式署名する方針です。
ただ、韓国では朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友の国政介入疑惑の真っ最中であることから、政府が混乱に乗じて日本との軍事協力を拡大するのではないかと懸念する声が広がっており、手続きが順調に進むかどうかは不透明な情勢です。
軍事情報包括保護協定は、軍事情報の共有だけでなく、軍事機密が第三国に漏えいしないようにするための取り決めであり、提供された情報の目的外使用を禁じています。また提供された情報は共通したルールで管理することになっています。
韓国は現在32カ国と協定を結んでいます。
韓日軍事情報包括保護協定をめぐっては、両国が2012年に署名直前まで手続きを進めたものの、韓国国内の世論の反発で直前になって見送られていました。