朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑をめぐり、朴大統領の退陣を求める市民による3回目の大規模集会が12日、ソウル都心で開かれました。
およそ1500の市民団体がつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動」主導で行われた集会は、12日午後4時ごろから13日未明まで行われました。
参加者数は主催者側の発表でおよそ100万人、警察発表で26万人で、先週末の集会より5倍以上増え、1987年の軍部独裁政権に反対した民主化運動以来最大規模となりました。中には、朴大統領の退陣を求めるプラカードを掲げた中高校生をはじめ、20代の若者、そして家族連れも多く参加しました。
参加者は集会のあと、大統領府方向に向かってデモ行進を行いました。
主催者側は平和的なデモ行進を強調し、かつてのような混乱はみられませんでしたが、一部で小競り合いが起き、市民や警察官ら21人がけがをしました。
また13日未明ごろ、警察が残っていた参加者たちを強制的に解散させ、応じなかった23人を連行しました。‘
このほか、釜山、光州など全国の大都市や、アメリカ、日本、イギリス、フランスなど世界10か国のおよそ30あまりの都市でも、ソウルと同時にデモ集会が行われ、今後の政局に影響を及ぼすものとみられます。