尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、韓国のEEZ=排他的経済水域で中国の漁船が違法に操業していることについて、厳しく取り締まるよう警察に指示しました。
韓半島西の海、西海(ソヘ)では、4月から6月にかけて、ワタリガニの水揚げがピークを迎え、韓国のEEZ内で違法に操業する中国漁船が増える傾向があります。
尹大統領は9日、西海で外国の漁船による違法操業の取り締まりなどを行っている海洋警察を視察しました。
尹大統領は、「中国と軍事同盟を結んでいる北韓でさえ、中国漁船の違法操業を厳しく取り締まっているにもかかわらず、韓国は、中国との関係を気にするあまり、前政権がきちんと取り締まりを行ず、わが国の漁民が被害を被ってきた」と指摘しました。
そのうえで、「海洋警察は、政治的配慮などせず、水産物の安全保障を守ることに専念してほしい」と述べました。
政府は、先月25日から31日までの間を特別取り締まり期間に指定し、中国の漁船5隻をだ捕したほか、36隻を退去させました。