ロシアのプーチン大統領は、北韓は核兵器を保有しているとしたうえで、核開発についてロシアの支援を求めたことはないと明らかにしました。
プーチン大統領は、今月15日から17日にかけて行われる大統領選挙を前に公開されたインタビューで、「朝鮮民主主義人民共和国は、独自に核を保有している」としたうえで、「彼らは、われわれに支援を求めたことはない」と述べました。
これに先立ち、アメリカの国家情報局は、現地時間の11日に発表した報告書で、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、核保有国としての地位を国際社会に認めてもらうために、ロシアとの防衛協力を利用していると分析しました。
現在、核保有国は、NPT=核拡散防止条約に従って1968年にNPT体制が発足する前から核兵器を保有していたアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5か国となっています。
ただ、イスラエルやインド、パキスタンも「事実上の核保有国」とみなされています。
アメリカがこの3か国の核兵器の保有を黙認していて、国際社会もこれを受け入れているためです。
一方、プーチン大統領は、「ロシアは核戦争の準備が整っているか」という質問に対して、「軍事技術の面では準備が整っている」としたうえで、「国の存立に関わる問題や、国の主権と独立を脅かす場合、核兵器を使う」と述べました。