去年、韓国で難民認定を申請したロシア人は、おととしに比べて5倍も増えたことがわかりました。
 
法務部によりますと、去年1年間、韓国で難民認定を申請した外国人は1万8838人で、おととしに比べて1.6倍にふえました。
 
このうち、ロシア人は5750人で、おととしに比べて5倍に増え、全体の30.5%と、最も高い割合を占めています。
 
全体の申請者のうち「政治的意見」を理由として申請した人が4850人で最も多く、ロシアによるウクライナ侵攻が長引き、プーチン大統領が兵士の追加動員に踏み切ることを恐れて難民認定を申請するロシア人が増えていることが背景にあるとみられています。
 
これより前にイギリスのBBCが伝えたところによりますと、ロシアによるウクライナへの侵攻以降、外国への亡命を目指してロシアから出国した人は、数十万人から数百万人に上るということです。
 
アメリカの経済誌「フォーブス」も、ロシア当局の情報筋の話として、おととしだけで60万人から100万人が、ロシアから出国したと報じています。
 
一方、去年、ロシアの次に、韓国への難民申請した人が多かった国はカザフスタンで、続いて、中国、マレーシア、インドなどの順でした。
 
しかし、去年、難民認定されたのは101人だけで、認定率は1.7%にとどまっています。