政府は、医師不足の解消に向けて、大学の医学部の定員を今の1.5倍以上に増やすことを決めました。医師らは強く反発しています。 
 
保健福祉部は6日、保健医療政策に関する委員会を開き、現在、3058人となっている医学部の定員を、2025年度の入試から2000人増やして5058人にする方針を発表しました。
 
医学部の定員が拡大されるのは、19年ぶりです。
 
政府は、およそ10年後の2035年に医師が1万5000人ほど不足すると見込んでいて、こうした状況に対応するために医療改革に向けた政策を今月1日に発表していますが、医学部の定員拡大もその一つです。
 
こうした政府の方針に対し、医師団体は、医療の質の低下などが懸念されるとして、強く反発しています。
 
大韓医師協会は6日、政府の発表前に記者会見し、政府が一方的に定員の拡大を進める場合、ストライキに入ると表明しました。
 
研修医でつくる大韓専攻医協議会も、政府が医学部定員の増員を強行した場合、集団行動を取ると答えた会員が88％に上るという調査結果を発表し、ストライキも辞さない姿勢を示しています。