今月4日にグアムで韓国人観光客が銃殺された事件の容疑者が、車の中で亡くなっている状態で見つかりました。 

AP通信は、現地時間の9日、容疑者が自ら銃で命を断ったとみられる状態で発見されたと報じました。

グアムの警察によりますと、4日の夕方、50代の韓国人観光客の夫婦がグアム観光の中心地、タモンの海岸沿いを歩いていたところ強盗に襲われ、銃で撃たれた夫は病院に搬送されましたが、翌朝、死亡しました。

死亡した男性は、仕事をリタイアした記念として、妻とグアムを旅行中だったということです。

警察は、事件の翌日、容疑者に関する情報提供に賞金5万ドルをかけ、寄せられた情報提供によって事件の手がかりをつかんだと説明しました。

容疑者は、犯行現場から車で約30分の距離にある地区で、駐車されている車の中で自ら銃で命を断ったとみられる状態で発見されました。

この容疑者には、違法薬物所持の疑いで逮捕状が発行されていました。

犯行に使われたとみられる車の運転手とみられる男も、同じ地域で捕まりました。

警察によりますと、この男も暴行などの容疑で逮捕された前科があるということです。

現地メディアによりますと、この3年間にグアムを訪れた韓国人観光客は全体の半分以上を占め、グアムの経済に大きく貢献しているということで、今回の銃撃事件の影響が懸念されています。