韓国のインスタントラーメンの輸出額は、去年、これまで過去最高だったおととしより24%増え、記録を更新しました。
関税庁によりますと、去年1年間のインスタントラーメンの輸出額は9億5200万ドルで、過去最高となりました。
インスタントラーメンの年間の輸出額は、2015年には2億ドル台でしたが、2018年に4億ドル台、おととしは7億ドル台と伸び、去年、9億ドルを超え、9年連続で増えています。
韓国ドラマや映画などが世界的にヒットしたことで、韓国の食文化に対する関心が高まったことが背景にあるとみられます。
また、コロナ禍で外出を控えるなか、家庭で手軽に食べられる食事として人気が出たことが、世界的な消費の拡大につながったものとみられます。
海外での韓国のインスタントラーメンの人気を受け、各メーカーでは、生産能力の増強に力を入れています。
大手食品メーカーの農心(ノンシム)は、ことし下半期に、アメリカにある工場の生産ラインを増設する計画で、来年にはアメリカで新工場の建設にとりかかるということです。
三養(サミャン)食品も、輸出の拡大に向けて、国内に新しい工場をつくる計画です。