海外との貿易や投資による収支を示す経常収支は、去年、輸出の減少などにより、2年連続で赤字となりました。
産業通商資源部が1日、発表したところによりますと、去年の輸出は6327億ドルで前の年より7.4%減り、輸入は6427億ドルで12.1%減って、経常収支は100億ドルの赤字となりました。
赤字は2年連続となりましたが、去年は下半期に入って輸出が回復し、赤字の額はおととしに比べて減りました。
品目別にみると、輸出量の多い15品目のうち、自動車、一般機械、そして船舶は前の年に比べて増加しましたが、半導体をはじめとするコンピューター、バイオヘルス、石油製品、石油化学など、残りの12品目は輸出が軒並み減りました。
特に、最大の輸出品目である半導体は、海外での需要の減少や価格の下落などにより、前の年より23.7%減った986億ドルに落ち込みました。
輸出全体を地域別にみると、中国向けが19.9%減って1248億4000万ドルとなりました。
一方、アメリカ向けの輸出は、自動車、機械、2次電池の輸出の好調により1157億ドルに増え、過去最高となり、2005年以降、18年ぶりにASEAN=東南アジア諸国連合を抜いて、第2の輸出相手国となりました。