韓国の大韓サッカー協会は、韓国代表チームに入っていたファン・ウィジョ選手について、ファン選手が相手方の同意なく性交渉の様子を撮影した疑いで警察の取り調べを受けていることから、事実関係が明らかになるまで、代表チームから外す方針を発表しました。
ファン・ウィジョ選手は、Jリーグのガンバ大阪で2017年から2019年まで活動し、現在はイングランド2部リーグのノリッジ・シティに所属しています。
ファン選手をめぐっては、交際していた女性との性交渉の様子を撮影した動画がSNSに流出し、この女性は、自身の同意なしに動画が撮影されたと主張していて、ファン選手は、今月18日に、違法撮影の疑いで警察の取り調べを受けています。
その後、ファン選手が、2026年ワールドカップの予選リーグに出場したことから、ファン選手を登用した韓国代表のクリンスマン監督に対して、批判の声があがりました。
大韓サッカー協会は、ファン選手による違法行為の有無が明らかになっていないなか、代表チームから外す決断をした理由について、「韓国代表は、高い水準の道徳性と責任感を持って自己管理を行うべきであり、韓国代表チームの名誉を毀損する行為をしてはならない立場にある」と説明しました。
ファン・ウィジョ選手は、捜査の結果、不起訴処分となった場合は、再度代表に選抜される見通しですが、起訴された場合、来年1月12日に開幕するアジアカップに出場できなくなるほか、裁判で有罪が確定すれば、韓国代表の資格が永久停止となります。