北韓が韓国発だと主張している無人機問題をめぐり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、韓国政府の遺憾表明について、「比較的、常識的な行動だと評価する」との見解を示したと、朝鮮中央通信が13日、伝えました。
韓国統一部の鄭東泳(チョン・ドンヨン)長官は10日、ソウルで開かれたイベントで、この無人機問題について「無人機の侵入に深い遺憾の意を表する」と述べました。
北韓が主張する無人機侵入をめぐり、韓国政府高官が公式に遺憾の意を示したのは今回が初めてです。
政府は、無人機の侵入が軍ではなく民間によるものである可能性が高いとみていて、軍と警察による合同調査チームを設け、事実関係を調べています。
これに対し金副部長は、遺憾表明そのものは肯定的に評価しつつも、「再発を確実に防止できる措置を講じるべきだ」と強調しました。
また、同様の問題が起きた場合は「必ず厳しい措置がとられる」と警告しました。
今回の発言が、2018年に南北で結んだ南北軍事合意のうち、軍事境界線付近での飛行を制限する条項を復元するかどうかの議論に、どのような影響を与えるか注目されます。
これについて韓国統一部は、金副部長が再発防止措置を求めたことに対し、「類似の事案が起きないよう対策を整え、直ちに実施する」との立場を示しました。
統一部報道官は13日の会見で、北韓が長官の遺憾表明を「常識的だ」と評価した点に触れ、「韓半島の緊張緩和と偶発的衝突の防止に向け、南北双方の努力が必要だ」との認識を示しました。
さらに、対話を通じた信頼回復に期待を示しました。