医学部の定員増加などの影響で、2027学年度の大学修学能力試験に再挑戦する浪人生が、16万人を超えるとの見通しが示されました。
教育サービス大手の鍾路(チョンノ)学院が9日発表したところによりますと、2027学年度大学修学能力試験の既卒受験者は16万人台前半になると予想されています。これは、医学部の定員が一時的におよそ1500人増加した2025学年度と同程度の水準です。
過去20年間で、既卒受験者の数が16万人を超えた年は、2005年度と2025年度の2回のみです。
教育業界では、医学部の定員拡大が主な要因になると分析しています。今週確定される全国の医学部募集人員は、年間で少なくとも500人以上増えると見込まれています。
さらに、学費などを支援する代わりに一定期間、地域医療に従事することを義務付ける「地域医師制」も一つの要因としてあげられています。
「地域医師制」は、医学部周辺地域の高校卒業生のみが出願でき、首都圏以外の32の医学部に適用される予定です。合格ラインが相対的に下がる可能性があるとの期待が、地方出身の成績最上位層既卒生による再挑戦を後押ししているとみられます。
これに加え、最も難しい試験だったと言われている、去年の大学修学能力試験により、「一般選抜」の不合格者が大幅に増えたことも影響しました。
ことしの、「一般選抜」での不合格はおよそ42万9千件と、前の年より7%近く増加しました。また、「縁起が良い」とされる「丁亥(ひのとい)年・黄金の豚年」の2007年生まれの現役受験生が多い影響で、浪人生の数が多くならざるを得ない状況とされています。
また、2028年度から大学修学能力試験の制度が改編されるため、従来の体制で試験を準備してきた人たちにとっては「最後のチャンス」という認識が挑戦を促す可能性があるとの見方も出ています。