現代(ヒョンデ)自動車グループは、去年、中国を除く世界のEV=電気自動車市場で、中国の電気自動車メーカー最大手「BYD」に販売台数で追い抜かれました。
エネルギー専門の市場調査会社「SNEリサーチ」によりますと、BYDが去年1年間に中国以外の世界市場で販売したEVは、前の年より141.8%増えた62万7000台でした。
これによりBYDは、60万9000台を販売した現代自動車グループを上回り、メーカー別の販売台数で3位となりました。現代自動車グループが、BYDを下回る販売台数となったのは、今回が初めてです。1位はフォルクスワーゲンで126万6000台、2位はテスラで101万台でした。
BYDは、価格競争力と自社のバッテリー技術を武器に、海外市場を積極的に攻略してきたことが、去年の販売順位に表れたかたちです。
BYDは、ヨーロッパや東南アジアなどで現地工場の新設や増設を進めてきたほか、商用車や小型車を中心に、地域ごとの需要に合わせてラインナップの多様化を図ってきました。
現代自動車グループは、去年、北アメリカ市場でおよそ16万6000台を販売しましたが、アメリカが韓国製自動車への関税を25%に引き上げた場合、価格競争力が損なわれるとの懸念も出ています。
SNEリサーチは、「アメリカ・ジョージア州などでの現地生産拡大により、関税リスクをある程度和らげる余地はあるが、関税対象が部品まで広がれば、アメリカで組み立てる車両もコスト圧力を受ける可能性があるため、ラインナップ構成や価格戦略、供給網の現地化のスピードが重要になってくるだろう」と分析しています。