北韓のミサイル総局は28日、27日に韓半島東の海、東海(トンへ)に向けて発射した飛翔体について、新技術を導入した大口径ロケット砲の試験発射だったと明らかにしました。
朝鮮中央通信によりますと、北韓のミサイル総局は27日、新たな技術を導入した更新型の大口径のロケット砲の効力を検証するための試験発射を実施したということです。
発射されたのは4発で、およそ358.5キロ離れた海上の標的にすべて命中したということです。
今回の試験には、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が娘のキム・ジュエ氏とともに立ち会い、金委員長は試験結果に満足の意を示しました。
北韓が明らかにした大口径のロケット砲は、名称上は砲兵を支援する兵器とされていますが、精密誘導機能や射程の面から、事実上、短距離弾道ミサイルに準ずる戦術攻撃手段と評価されています。
今回公開されたロケット砲は、韓半島全域や韓国駐留アメリカ軍基地などを射程に収めるレベルです。
金委員長は、「今回の試験を通じてロケット砲システムの技術的更新が行われた。核戦争抑止力をさらに高度化することが目的だ」と主張しました。
また、「もっとも確実な攻撃能力にもとづく抑止戦略は不変の路線だ」としたうえで、「来月に予定されている第9回労働党大会で関連構想を明らかにする」と予告しました。
一方、韓国軍の合同参謀本部は27日午後、北韓が平壌の北方一帯から日本海に向けて正体不明の弾道ミサイル数発を発射し、およそ350キロ飛行したと発表しました。
ミサイルの正確な大きさなどについては、韓米が精密に分析しているとしています。
軍当局は、今回の発射について、党大会を前にした内部結束に加え、アメリカのトランプ大統領の「安全保障のブレーン」とされる国防総省のコルビー政策担当次官の韓日訪問の時期に合わせたことから、対外的に存在感を誇示するための「武力示威」とみています。