トランプ大統領は、「韓国の国会がアメリカとの貿易合意を承認していない」ことを理由に韓国産の自動車の関税や相互関税を15%から25%に引き上げると表明しました。
トランプ大統領は、現地時間の26日、自身のSNSに、去年7月30日に李在明(イ・ジェミョン)大統領と合意に達し、10月にも改めて確認したにもかかわらず、「なぜ韓国の国会はいまだに承認しないのか」と疑問を呈し、自動車や木材、医薬品への関税、また相互関税を合意前の水準に戻す考えを示しました。
韓国は、去年7月の貿易合意と10月の韓米首脳会談を通じて、相互関税や自動車関税などを15%に引き下げる代わりに、アメリカの戦略産業分野に合わせて3500億ドルを投資することで合意しました。このうち2000億ドルは、年間200億ドルを上限に分割して支払うことになっています。
しかし、最近、韓国政府がウォン安を理由に、ことしから実行する予定だった年間200億ドル規模の対米投資を先送りする考えを示唆したことから、トランプ大統領が韓国を圧迫するため、「関税の復元」というカードを切ったのではないかという見方が出ています。
トランプ大統領が言及した韓国国会の承認は、「韓米戦略的投資管理のための特別法案」を指すものとみられます。この法案は、韓国がアメリカに約束した投資を実行するためのもので、与党「共に民主党」が発議しましたが、与野党の解釈が分かれ、現在も国会で審議が続いています。
一方、韓国政府は、金正官(キム・ジョングァン)産業通商部長官を早期にアメリカに派遣し、トランプ政権の真意を把握したうえで、対応策をまとめる方針です。