韓国を訪れているアメリカのコルビー国防総省政策担当次官は26日、韓国の外交・安全保障トップらと相次いで会談しました。コルビー次官は、韓半島の防衛における韓国の主導的役割を強調したアメリカの新たな国家防衛戦略(NDS)の策定を主導した人物で、その内容についても説明したとみられます。
アメリカは今回の国家防衛戦略で、「アメリカ・ファースト」に基づく同盟国の負担強化などを国防戦略の最優先課題として打ち出しました。コルビー次官はこれまで、北韓に対する抑止は韓国が主導し、韓国駐留アメリカ軍は中国をけん制することに重点を置くべきだと主張してきました。
韓国外交部によりますと、コルビー次官は26日午前、趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官と会談し、韓国が「模範的な同盟国」として自国の防衛力を強化し、韓半島の防衛において主導的な役割を果たそうとする姿勢を高く評価したということです。
コルビー次官はその後、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長や安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官とも相次いで会談し、新たな国防戦略や戦時作戦統制権の移管などについて協議しました。双方は、韓国の原子力推進潜水艦の建造に向けた両国の協力が、韓半島の防衛における韓国軍主導の防衛能力を強化するとともに、韓米軍事同盟を一段と格上げする重要な節目になるとの認識で一致しました。
また、韓国軍主導の韓半島防衛を実現するためには、戦時作戦統制権の移管が不可欠であると強調しました。両国が「韓半島における韓国主導の通常戦力に基づく防衛」という原則に共感していることから、戦時作戦統制権の移管が加速するとの見方も出ています。
コルビー次官は26日午後、ソウル南方・京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)の韓国駐留アメリカ軍基地を訪問し、27日に日本へ向かう予定です。