李在明(イ・ジェミョン)大統領と高市総理大臣による韓日首脳会談が、13日午後、奈良市内のホテルで始まりました。今回の会談は、両国首脳が定期的に相互訪問を行う「シャトル外交」の一環として行われたもので、総理の地元である奈良県での開催という点でも注目を集めています。
首脳会談は、午後2時ごろから同席者を限定した少人数会合が行われたあと、午後2時半から全体会合に移りました。
全体会合の冒頭で、高市総理は、自身の地元・奈良に李大統領を迎えられたことを歓迎しました。また「両国関係をさらに前進させ、地域の安定に向けて協力していきたい」と述べたうえで「今般の大統領の訪問を皮切りに、日韓関係をさらなる高みに発展させる年としていきたい」と強調しました。
これに対し、李大統領は、「古代から両国の文化交流の中心地だった奈良で首脳会談を行うことには、特別な意味がある」と述べました。また、「われわれの間には一時期、痛ましい過去の経験があった。しかし、去年、国交正常化60周年を迎えた両国が、これから新たな60年に向かう今、良い点はさらに伸ばし、課題は適切に管理しながら、明るい未来へ進んでいきたい」と述べました。
会談では、「シャトル外交」の継続とともに、両国間の敏感な懸案はあるものの、未来志向で安定的な関係の構築を確認するものとみられます。
これを前に、李大統領は13日昼すぎに関西空港から会場となる奈良市内のホテルに到着しました。李大統領が日本を訪れるのは、去年8月に当時の石破総理大臣と会談して以来です。
首脳会談が総理の地元で行われるケースは珍しく、より打ち解けた雰囲気で率直な意見交換を行いたい狙いがあるものとみられています。また、李大統領は13日から1泊2日の滞在中、あわせて5回にわたって高市総理と意見を交わす予定で、両首脳はこれを機会に、信頼関係を強固にするものと期待されています。