韓国で、個人向けの融資を受けている人の1人あたりの平均借入残高が、9700万ウォンを超え、過去最高を更新したことが分かりました。背景には、住宅ローンの拡大に加え、個人向けの無担保ローンが増えていることがあるとみられます。
韓国銀行が国会に12日に提出した資料によりますと、去年7月から9月までの第3四半期末時点で、個人向け融資の借り手1人あたりの平均残高は、9721万ウォンでした。統計を取り始めた2012年以降で、最も高い水準です。
この平均残高は、2023年4月から6月までの第2四半期以降、9四半期連続で増加していて、1年前と比べて200万ウォン以上増えています。
一方で、融資を受けている人の数は、2020年末以降で最も少ない水準となっています。借り手の数が減る一方で、借入額が増えていることから、1人あたりの債務負担が重くなっている実態が浮き彫りになっています。
年代別に見ますと、40代の平均借入残高は、およそ1億1400万ウォンと、すべての年代の中で最も高く、こちらも過去最高となりました。
専門家は、為替の不安定さなどから金融政策に制約がある中で、個人の債務負担の増加が、消費の落ち込みや自営業者の売り上げ減少につながり、実感としての景気に影響を与えていると指摘しています。そのうえで、借入の構造を見直すとともに、リスク管理を一段と強化する必要があるとしています。