中国が日本への観光や文化コンテンツを制限する、いわゆる「限日令」の影響で、日本に向かっていたクルーズ船が行き先を仁川(インチョン)港に変更する動きが広がっていて、ことし、中国から出発するクルーズ船の仁川港への入港回数は、去年の2倍に増えました。
仁川港湾公社によりますと、今月6日に中国のクルーズ会社「天津東方国際クルーズ」の「ドリーム号」が入港したのを皮切りに、ことしは中国発のクルーズ船44回の入港がすでに確定しています。これは、ことし予定されている全体の入港のうち、およそ69%を占めています。
仁川港のクルーズ船の入港は、2024年が15回、去年が32回でしたが、ことしは今月10日の時点ですでに64回が確定し、倍増しています。とくに、日中対立が本格化した去年12月初めから中旬にかけては、中国発クルーズ船の緊急予約だけで40回に達しました。
仁川港湾公社は、追加の問い合わせが相次いでいて、今後さらに増える可能性が高いとしています。
中国は、日本の高市総理大臣が去年11月、台湾有事の際に日本が関与する可能性に言及したことを受け、報復措置として日本観光などを制限しているとみられています。中国の大手クルーズ会社が、日本向け需要の落ち込みを受け、地理的に近い仁川港へ急きょ航路を変更したものと分析されています。