世界最大規模のテクノロジー見本市、CESが現地時間の7日、アメリカのラスベガスで開幕しました。
ことしのCESで最大のテーマとなっているのは、AI=人工知能です。会場では、「AIが溶け込んだ日常」や、「自動運転を軸にしたモビリティーの革新」が前面に打ち出されています。
サムスン電子は、130インチの超大型・超高画質テレビとともに、暮らしのさまざまな場面に適用したAI技術を披露しました。
LG電子は、家事や移動を支援するAIロボットを発表しました。
現代(ヒョンデ)自動車は、まもなく工場に投入されるロボット「アトラス」を公開し、注目を集めました。自動車メーカーである現代自動車は、車の製造や物流などの現場で活用するロボティクスを、次の成長分野と位置づけています。
アトラスは、研究用モデルと量産を見据えた開発モデルの2種類が披露され、手を振ってあいさつしたり、頭や腕、胴体を大きく動かすなど、実際の作業を想定した動作を披露しました。
学習したAIが実際の動きにつながる「フィジカルAI」戦略の中核とされ、将来的には産業現場での活用が想定されています。
次世代のAI向け先端半導体やプラットフォームの発表も相次ぎました。
とくに、エヌビディアのCEO、ジェンスン・フアン氏は、学習したAIが自律的にロボットや車を動かす「フィジカルAI」の最初の市場として、自動運転車を挙げました。
会場では、ボタン1つで自動運転と手動運転を切り替えられる車や、日本のクボタが出品した、AIが畑の状態を分析し自ら走行する農業用トラクターも公開されました。
AIは、ドライバーの視線や動きを認識して必要な情報を提供し、気分に合わせて音楽や照明を調整する段階にまで進化しています。
また、家電メーカーが乗用車を展示し、ソニーがホンダと協業するなど、産業間の境界も急速に薄れています。
アメリカIT大手のグーグルはソフトウェアに注力し、高級車ジャガーなどから車体の供給を受けて自動運転プラットフォームを拡大しています。
グーグルの自動運転タクシー「ウェイモ」は、雪などの悪天候でも走行できると強調しました。
専門家は、自動車が進化したAIを備えた電子機器へと姿を変え、新たなユーザー体験をめぐる競争が本格化していると分析しています。