李在明(イ・ジェミョン)大統領の中国国賓訪問を前に、韓中外相の電話会談で中国が「一つの中国」原則に言及したことをめぐり、大統領室は台湾問題に関し「一貫した立場を堅持している」として、従来の外交方針を改めて確認しました。
中国外務省によりますと、中国の王毅外相は去年12月31日、趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官との電話会談で、李大統領の中国訪問を歓迎し、「歴史と国民に対する責任ある態度」に言及しました。
中国外務省は、「この中には台湾問題において『一つの中国』原則を守ることも含まれる」として、関連発言を詳しく公表しました。
これについて、大統領府の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長はブリーフィングで、「台湾問題について、韓国政府は一貫した立場を堅持している」と述べました。
また、中国が従来より高いレベルの支持を求めているのではないかとの質問に対しても、「韓国は『一つの中国』を尊重する立場であり、それに基づいて対応している」と強調しました。
韓国外交部も、韓中外相会談の結果を公表し、韓半島と北東アジア情勢、地域の安定と繁栄に向けた意見交換が行われたと明らかにしていますが、台湾問題への直接的な言及はありませんでした。
これをめぐり、中国が首脳会談を前に、事実上、台湾問題に関する韓国の立場を表明するよう求めているのではないかとの見方も出ています。
一方、李大統領は今月4日から7日まで中国を国賓として訪問し、5日には中国の習近平国家主席と首脳会談を行い、国民生活や韓半島の平和、非核化問題を中心に話し合う予定です。
政府は、今回の会談で敏感な懸案については慎重に管理しつつ、韓中両国の戦略的な意思疎通を通じて関係の安定に注力する方針です。