北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、新年祝賀公演に出席し演説しましたが、韓国やアメリカを念頭に置いた対外メッセージは示しませんでした。
労働党機関紙「労働新聞」が1日、報じたところによりますと、新年祝賀公演が平壌(ピョンヤン)の綾羅島(ルンナド)にある「5月1日」競技場で盛大に行われたということです。
北韓の新年の演説や関連行事では、韓国やアメリカに対する批判や軍事的な言及が盛り込まれることが多く、今回、対外メッセージが示されなかったのは、「内部の結束を重視した動き」という見方が出ています
金委員長は演説で、国民やロシアに派兵した兵士に新年のあいさつを述べ、派兵によって亡くなった兵士の犠牲をたたえました。
これは、最近強まっている朝ロ間の軍事協力の流れを反映したものとみられています。
また、首都と地方の生活水準の格差を縮めるための「地方発展20×10政策」の成果にも言及しました。
「地方発展20×10政策」は、、20の地方拠点を中心に、向こう10年間で産業や生活インフラを整備するという北韓の国内経済政策です。
金委員長は、ことし初めに開かれるとみられる朝鮮労働党第9回大会を前に、今後の国家運営や政策路線が決まる党大会の準備を重視し、対外メッセージよりも地方建設現場の視察など、北韓内部向けの動きに力を入れてきました。
公開された写真には、夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏と娘のジュエ氏も出席している様子が写されていて、ジュエ氏が金委員長のそばで、行事に参加した子どもたちを抱きしめる場面も見られました。
北韓は毎年、北韓版の新年カウントダウン行事として新年祝賀公演を行っていて、金委員長がこの行事に出席したのは、2023年以降4年連続です。