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政治

世界屈指の韓国の非鉄金属精錬企業 米に「精錬所」建設

Write: 2025-12-16 10:56:45Update: 2025-12-16 17:49:13

世界屈指の韓国の非鉄金属精錬企業 米に「精錬所」建設

Photo : YONHAP News

世界屈指の非鉄金属精錬企業である高麗亜鉛(コリョアヨン)が、アメリカ政府や防衛関連企業と共同で、アメリカ国内に戦略鉱物の精錬所を建設する方針を決めました。
 
高麗亜鉛は15日に取締役会を開き、アメリカ南部のテネシー州に戦略鉱物向けの精錬所を設立することを決定しました。今後、アメリカ国防総省や防衛企業などが出資する合弁会社を通じておよそ2兆ウォンを調達し、アメリカの政策金融による融資やアメリカ商務省の補助金などを活用して、総額およそ10兆9000億ウォンを投じる計画です。
 
この精錬所では、軍需産業分野で幅広く活用されるアンチモンやゲルマニウムなどの戦略鉱物をアメリカ国内で生産し、先端産業向け素材の供給拠点として活用される見通しです。
 
今回の精錬所建設は、2029年の稼動を目指しており、高麗亜鉛の100%子会社とする計画です。これは、精錬技術の国外流出を防ぐ狙いがあるとみられています。

今回の計画は、中国が戦略鉱物の輸出規制を強化するなか、アメリカが韓国に対して、アメリカ現地の生産拠点を築くよう求める形で進められました。アメリカは現在、中国への過度な依存を減らすことを目指し、信頼できるパートナー間で、半導体や重要鉱物などの供給網の強じん化を図る多国間の協力の枠組み「パックス・シリカ(Pax Silica)」を韓国や日本、オーストラリアなどと推進しています。
 
アメリカのラトニック商務長官は現地時間の15日、高麗亜鉛による大規模精錬所建設の計画について、「アメリカにとって大きな勝利だ」と歓迎したうえで、「外国の供給網への依存を終わらせ、アメリカの安全保障と産業基盤を強化することにつながる」と評価しました。

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