金融資産が10億ウォン以上の「富裕層」は、47万人を超え、保有する金融資産は、家計全体の金融資産の6割を占めました。人口の1%にも満たない人が、韓国の家計金融資産の6割以上を保有し、資産の集中が一段と進んでいることが分かりました。
KB金融持株の経営研究所が14日に発表したところによりますと、昨年末時点で金融資産が10億ウォン以上の富裕層は47万6千人と推計され、全人口の0.92%を占めました。「富裕層」に当たる人の数は前の年より3.2%増えていて、調査開始時の2011年には、2010年末時点で13万人でしたが、現在は3倍以上に増えています。
金融資産が10億ウォン以上の「富裕層」が保有する金融資産の総額は3066兆ウォンに上り、家計全体の金融資産の60.8%を占めました。1人当たりの平均金融資産は64億ウォンを超えています。
資産の内訳は、不動産が54.8%、金融資産が37.1%で、居住用の住宅が最も大きな割合を占めました。ただ、最近では不動産の比率が低下し、現金や株式の比率が高まるなど、様子見や分散投資の傾向が鮮明になっています。
資産規模別に見ると、「富裕層」の90.8%に当たる43万2千人は、金融資産が「10億ウォン以上100億ウォン未満」の層に分類されました。また、韓国の富裕層1人当たりの平均金融資産は64億4千万ウォンで、前の年より3億1千万ウォン増加しています。