韓国全体のタバコの喫煙率は去年よりやや低下したものの、電子タバコの喫煙率が上昇し、電子タバコが紙巻きタバコの代替として広がっていることがわかりました。
 
韓国の疾病管理庁は8日、全国258か所の保健所が把握した地域住民の健康実態をもとに分析した統計資料「2025年地域社会健康調査」の結果を公開しました。
 
それによりますと、ことしの紙巻きタバコの喫煙率は17.9％で、去年より1.0ポイント低下しました。一方、電子タバコの喫煙率は9.3％で、0.6ポイント上昇しました。
 
紙巻きタバコと電子タバコを合わせたタバコ製品の使用率は22.1％で、0.5ポイント低下し、喫煙率が横ばいで推移していることが明らかになりました。
 
特に、関連統計の収集を始めた2019年と比べると、電子タバコの喫煙率はおよそ82％上昇しています。
 
専門家らは、若年層を中心に電子タバコへの依存度が高まっていると指摘しています。疾病管理庁は「電子タバコに関するよりきめ細かな教育と予防管理が必要だ」と説明しました。
 
ことしの地域社会健康調査は、全国の19歳以上の成人23万1615人を対象に、5月から7月まで実施されました。