韓国の単身世帯が去年、800万世帯を超え、全体の36%に達し、過去最高を更新しました。韓国は単身世帯の増加速度が特に速い国で、この20年で急激な変化がみられています。
韓国の国家データ処によりますと、去年の単身世帯は804万5000世帯で全体の36.1%に達しました。
年齢別では、70歳以上が19.8%でもっとも多く、29歳以下の青年層も17.8%を占め、若い単身世帯の割合も高いことがわかりました。
女性は60歳以上の高齢層がほぼ半数を占め、男性は39歳以下の割合が39.6%で高くなっています。
地域別では、単身世帯の数は京畿道(キョンギド)がもっとも多く、次いでソウル、釜山(プサン)、慶尚南道(キョンサンナムド)の順でした。一方、全体に占める割合では、ソウルが39.9%でもっとも高くなりました。
経済的な側面では、全世帯との格差が明確に表れています。
就業している単身世帯は前の年より42万世帯増えましたが、年間所得は3423万ウォンで、全体平均の46%にとどまりました。
また、日本の生活保護にあたる国民基礎生活保障の受給世帯のうち、単身世帯が74.2%を占めています。
社会的な孤立感も大きいことがわかりました。
単身世帯の48.9%が「普段から孤独を感じている」と答え、全体より10ポイント高くなっています。また、病気の時や憂鬱な時に助けてくれる人がいると答えた割合も低いことが明らかになりました。
専門家らは、青年層と高齢層が同時に増える韓国の単身世帯の構造を踏まえ、経済面と福祉面の支援強化が必要だと指摘しています。