海洋水産部が李在明(イ・ジェミョン)大統領の公約に基づいて、世宗(セジョン)庁舎から釜山(プサン)への移転作業を始めました。政府の省庁全体が世宗から地方へ移るのは初めてです。
海洋水産部によりますと、8日午後に世宗庁舎から釜山の仮庁舎に向けておよそ5トントラック250台分の引っ越し車両が出発しました。
800人あまりの職員が釜山で新たな拠点を構えることになり、長官室や次官室を含むすべての執務空間の移転を21日までに終える計画です。
ことしは移転費用として860億ウォン、来年は320億ウォンの予算が配分されていて、引っ越し費用のほか、仮庁舎の工事費や職員の移住支援費が含まれています。
海洋水産部は23日に釜山で公式の開庁式を開く予定です。
李大統領は先の大統領選挙で、地域均衡発展の一環として、釜山を「北極航路時代に備えるハブ港」として育成するとして、海洋水産部や海運企業「HMM」の釜山移転、人材育成と投資拡大を掲げました。
今回の移転は、その公約が具体化する最初の段階とみられます。