済州道(チェジュド)とハンファシステムは2日、済州道西帰浦(ソグィポ)市で韓国最大規模の衛星製造工場「ハンファシステム済州宇宙センター」の竣工式を行いました。
去年4月の着工からおよそ2年で完成したこのセンターは、延べ面積1万平方メートル規模で、衛星の開発・組み立て・試験・保管など人工衛星の全過程を遂行できる最先端施設を備えています。
ハンファシステムは、来年から「マイクロ波」を使って地球のさまざまな事象を観測する「SAR(合成開口レーダー)衛星」を中心に、年間最大100基の低軌道小型衛星を生産する予定だと明らかにしました。
地球観測衛星として活用されるSAR衛星は、気候や環境変化の予測、災害監視、資源探査、安保などの分野で幅広く活用されます。
済州道は、このセンターの稼働を機に、来年から衛星情報を活用する産業の育成を本格化する方針を示しました。
およそ2年前には、ハンファが製作したSAR衛星が済州道との協力のもと、海上からの打ち上げに成功しています。