李在明(イ・ジェミョン)大統領は、存命する独立運動家として最も高齢でアメリカ在住のイ・ハジョンさんに、104歳の誕生日を祝う祝電と記念品を贈り、国を代表して感謝の意を伝えました。
イ・ハジョンさんは1921年、北韓の平壌(ピョンヤン)で生まれました。1938年、日本の植民地支配下で祖国の独立を志し、秘密読書会を組織して抗日活動を韓国と日本で続けました。日本留学中に治安維持法違反で逮捕され、2年半の懲役刑を受けています。
1945年に韓国が植民地から解放された後はアメリカに渡り、民族運動団体で活動を続けました。その功績が認められ、韓国政府は1990年に建国勲章・愛族章を授与しています。
李大統領は先月29日、自身のSNSに祝意を込めた文章を投稿し、「生涯が祖国の独立と自由、そして平和統一に捧げた志士に、国民を代表して深い尊敬と感謝を申し上げる」と記しました。
また、「イ志士は聴力が衰えているにもかかわらず、祝電を最後まで聞き、喜びのあまり『故郷の春』を歌われたと聞いた。遠くアメリカで祖国を思い歌われた姿を思うと胸が熱くなる」とも述べました。『故郷の春』は、春を迎えたふるさとの情景を描いた韓国の童謡で、離れて暮らしても忘れられない故郷への思いを歌ったものです。
李大統領は、「イ志士をはじめ、先烈の独立運動の歴史を長く記憶し、記録し、守り継いでいく」と強調しています。