政府は2027年までに、特定の条件のもとで、ドライバーが不要となる「レベル4」の自動運転車の商用化を目指して、大規模な実証基盤の構築や規制の整備を加速させる方針です。
韓国国土交通部は26日、経済関係閣僚会議で「自動運転車産業の競争力強化方策」を関係省庁と合同で発表しました。
政府は、「世界の自動運転車トップ3に入るためには、大胆な政策支援が必要な時期だ」として、研究開発投資の拡大と制度改善を並行して進めるとしました。
今回の方策には、コンピューターのGPUなど、高性能演算インフラの支援、実際の道路でのテスト拡大、完全自動運転時代を見据えた保険制度や道路交通体系の整備などが盛り込まれました。
「レベル4」とは、ドライバーが操作しなくてもほとんどの状況で車両が自律走行できる段階を指します。
現在、韓国の自動運転技術の水準は、アメリカ自動車技術者協会の基準で条件付き自動運転の「レベル3」と評価されています。
日本も一部の高速道路区間で「レベル3」車両が導入されていますが、「レベル4」の商用化は実証段階にとどまっています。
アメリカと中国は、高度運転自動化の「レベル4」の水準に近づいていると分析されています。
政府は、「技術格差を短期間で縮めるため、実証規模を大幅に拡大し、安全基準と規制を国際水準に合わせて整備する」と説明しています。