韓国が独自に開発したロケット「ヌリ号」の4回目の打ち上げが3日後に迫るなか、24日には打ち上げの準備が完了する見通しです。
宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院によりますと、23日には機体の組み立てが全て終了し、24日には発射台への移動を前に最終点検が行われます。発射可能の判定が出た場合、同日の午後には移動用の機材に積まれ、25日に発射台へ移動します。その後、27日の打ち上げ直前まで詳細の点検や燃料注入の準備が行われます。
「ヌリ号」は今月27日の午前0時54分に打ち上げられる予定で、打ち上げからおよそ1時間20分後に公式の結果が発表されます。打ち上げに成功すれば、その後すぐに衛星との交信を行い、運用の段階に移行します。「ヌリ号」の打ち上げは2023年5月に実施した3回目の打ち上げから6か月ぶりとなります。
16階建てマンションの高さに相当する、全長47メートルの「ヌリ号」は、1.5トン級の実用衛星を、人工衛星の軌道面と太陽方向の角度が常に一定の「太陽同期軌道」に投入できる3段式ロケットで、設計から製造の全てのプロセスに韓国の技術を取り入れています。
特に、今回の打ち上げは、次世代の中型衛星3号と小型衛星12基を同時に搭載し、韓国が今後の商業レベルの打ち上げ能力を持つことができるかどうかを検証する重要な試金石となる見通しです。
今後、2025年から2028年にかけて実施される5回から7回の打ち上げは、すでに検証済みの設計を基盤とする通常の発射になります。