革新系の第3党「祖国革新党」は全国党員大会を開き、文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部長官を務めた曺国(チョ・グク)氏を再び代表に選出しました。
「祖国革新党」は23日、韓国中部の忠清北道(チュンチョンブクト)清州(チョンジュ)で開かれた全国党員大会で、曺前非常対策委員長を代表に再選しました。立候補したのは曺氏一人で、投票では98.6%の圧倒的な支持を得ました。
曺代表が党代表に復帰するのは、去年12月に娘の入試不正に関与した容疑で懲役2年が確定して辞任して以来、11か月ぶりです。
曺代表は、ことし8月、独立記念日の「光復節」にあわせて行われた恩赦で、刑期の3分の2程度が免除されました。その後、党内で起きたセクハラ事件を機に党指導部が辞退すると、曺氏が非常対策委員長に就任し、今月6日には代表選に出馬する意向を示していました。
曺代表は受諾演説で、特定の政治家に対して自分の好きなアイドルなど応援する「推し活」に近い熱烈な支持を送る、いわゆる「ファンダム政治」との決別を掲げて「すべての国民のための政治」を行うと述べました。
特に、国民の幸福追求権を強調したうえで、▲住宅権の保障、▲行政首都の移転、▲土地の保有税の正常化、▲江南(カンナム)地域での公営賃貸住宅100%供給など、生活密着型の政策を推進すると明らかにしました。
また、来年6月3日の地方選挙について、「支持率が低下し、組織力も弱まっているが、地方選挙を前に堂々と政治を進める」と語りました。
韓国ギャラップが21日に発表した政党支持率では、与党「共に民主党」が43%、最大野党「国民の力」が24%、「祖国革新党」と「改革新党」がそれぞれ3%、「進歩党」が1%となっています。