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社会

尹前大統領 軍捜査当局への圧力疑惑で在宅起訴

Write: 2025-11-21 14:37:41Update: 2025-11-21 14:54:10

尹前大統領 軍捜査当局への圧力疑惑で在宅起訴

Photo : YONHAP News

海兵隊員の殉職事故をめぐり、捜査に介入した疑惑が持たれている尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が、21日、特別検察官によって在宅起訴されました。
 
この事件は、2023年の夏、韓国南東部の慶尚北道(キョンサンブクト)醴泉(イェチョン)郡で、集中豪雨による行方不明者の捜索のため、海兵隊のチェ・スグン上等兵が、安全装置を身に着けないで出動させられ、急流に巻き込まれて命を落とした事故が発端です。
 
当時、海兵隊の捜査団は、上官らの安全措置を装着するようにという指示が不充分だったとして数人の将校を立件しましたが、報告を受けた尹前大統領が「軍全体に負担となる」として、捜査結果の回収と修正を指示したという疑惑が浮上しました。
 
特別検察官チームは、捜査対象に高位の指揮官らが含まれているとの報告を受けた尹前大統領が強い不満を示し、捜査対象から外すよう指示を出したとみています。
 
また、当時の国防部長官だった李鍾燮(イ・ジョンソプ)氏は、尹前大統領から電話を受けた直後、海兵隊司令官に対し、事件の移送を保留するよう指示したということです。
 
特別検察官チームは、こうした指示が国防部の指揮命令系統に沿って伝わり、軍警察による独立した捜査が組織的に妨害されたと結論付けています。
 
さらに、当時の海兵隊の捜査団長に対し、捜査の結果を変更するよう違法で不当な指示が下されていたことも明らかになりました。
 
こうした一連の行為をめぐり、尹前大統領をはじめ、李前長官など関係者12人が在宅起訴されました。
 
特別検察官チームによる捜査は最終段階にあり、捜査の結果は今月26日に正式に発表されます。
 
一方、尹前大統領は、このほかにも、「非常戒厳」をめぐる内乱や、外国勢力を利用した国家への危害に関連する疑惑、金建希夫人の不正疑惑と検察の不十分な捜査疑惑についての特別検察官による捜査を受けていて、今後さらに政治的波紋が広がるものとみられます。

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