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韓半島

北韓軍 またも軍事境界線を侵犯 軍事会談提案には応答なし

Write: 2025-11-21 12:15:10Update: 2025-11-21 13:18:06

北韓軍 またも軍事境界線を侵犯 軍事会談提案には応答なし

Photo : YONHAP News

今月19日、北韓軍が軍事境界線を越えて韓国側に入っていたことがわかりました。非武装地帯(DMZ)内にある軍事境界線をめぐり、北韓と境界線の設定について協議するため、韓国国防部が北韓に軍事会談を提案してから2日後におきました。
 
軍事境界線は1953年に締結された韓国戦争休戦協定で定められた事実上の国境で、その両側2キロは非武装地帯に指定され、偶発的衝突のリスクが高い地域とされています。
 
韓国軍によりますと、北韓側の非武装地帯で工事を進めていた一部の北韓軍兵士が一時、軍事境界線を南側に越えたため、警告射撃を行い、その後、境界線を越えた兵士は北側に引き返したということです。韓国軍合同参謀本部は、「休戦協定の違反に対し、手続きに沿って対応した」と説明しました。
 
これより前の今月17日、国防部は「北韓軍による軍事境界線の侵犯が繰り返されている」として、南北間の衝突を防ぐための軍事会談を北韓に提案していました。これに対しこれまでのところ北韓からは何の応答もありません。
 
特に、軍事境界線の標識は50年以上補修が行われず、全部で1292個あるうち、残っているのは200個余りであることから、南北が認識する境界線の位置に違いが生じていると指摘しました。
 
北韓は昨年、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が南北を「敵対的な二つの国家」と規定して以降、軍事境界線付近で鉄条網や対戦車用の防護壁の設置、地雷敷設などの軍事活動を続けています。非武装地帯内での軍事施設整備は休戦協定の違反に当たるばかりでなく、北韓軍による軍事境界線の侵犯は、ことしだけですでに10回以上報告されています。
 
政界からも、北韓に回答を求める声が上がっています。与党「共に民主党」の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表は、「今回の提案は李在明(イ・ジェミョン)政権発足後、北韓に対話を求める初めての試みだ」としたうえで、「対話を通じて冷え込んだ南北関係を修復すべきだ」と強調しました。

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