韓国の主要銀行の定期預金の最高金利がおよそ半年ぶりに年3%台に戻りました。
銀行業界によりますと、新韓(シンハン)銀行は17日、「新韓マイプラス定期預金」の最高金利を年2.8%から3.1%に、ウリィ銀行も「ウリィ初取引優待定期預金」を年2.8%から3.0%にそれぞれ引き上げたということです。KB国民(クンミン)・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協(ノンヒョン)の大手5行の1年満期の定期預金の最高金利は現在、最大で年2.85%と、前の月に比べて0.25ポイント上昇しました。
銀行が金利を引き上げたもっとも大きな理由は、金融機関同士が取引をする際に用いられる「市場金利」の上昇です。韓国銀行の政策金利の引き下げ時期が予想より遅れるなか、最近ではむしろ利上げに転じる可能性への懸念が広がり、国債10年物の金利が3%台まで上昇しました。
また、定期預金や積立預金の満期がことし10月から12月期に集中していることも、銀行が顧客を確保するために金利を競って引き上げる要因となっています。2022年末に年5%台の預金商品に加入した顧客の大量満期が訪れ、銀行が資金流出を抑えるため金利を上げる動きが強まっているためです。
一方、大手5行の定期預金残高は今月17日の時点で、974兆ウォンとなり、先月末よりおよそ8兆6000億ウォン増加しました。