京畿道(キョンギド)富川(プチョン)市の伝統市場で、60代のドライバーが運転していたトラックが歩行者の通路に突っ込み、2人が死亡、18人がけがをしました。
警察によりますと、13日午前11時ごろ、富川市のチェイル市場で、60代の男が運転する1トントラックが、市場内で突然スピードを上げ、人を巻き込みながらおよそ150メートル走行したあと、近くの店舗に突っ込んで停止したということです。
この事故で、70代と80代の女性2人が心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
また、9人が重傷、9人が軽傷を負いました。死傷者のほとんどが市場の店の人や買い物客だということです。
この男は、「ブレーキを踏んだが作動しなかった」と話していますが、警察が防犯カメラを確認したところ、ブレーキランプは点灯していませんでした。
警察は男を業務上過失致死傷の疑いで現行犯逮捕しました。
調べによりますと、男は酒を飲んでおらず、薬物の簡易検査でも陰性判定を受け、「車が勝手に加速する『急発進』が起きた」と主張しているということです。
警察は、「急発進」の可能性を確認するため、道路交通公団や国立科学捜査研究院に車両鑑定を依頼する方針です。