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社会

蔚山の火力発電所でボイラー倒壊 3人死亡2人不明

Write: 2025-11-07 11:50:48Update: 2025-11-07 17:10:31

蔚山の火力発電所でボイラー倒壊 3人死亡2人不明

Photo : YONHAP News

6日午後2時ごろ、蔚山(ウルサン)市南(ナム)区にある韓国東西発電・蔚山火力発電所で、高さ60メートルのタワー型ボイラーが倒壊し、撤去作業に当たっていた作業員9人のうち、2人は事故直後に救助されましたが、7人ががれきの下敷きになりました。
 
消防当局によりますと、これまでに3人の死亡が確認され、2人は死亡したとみられています。残る2人の所在は依然として確認されていません。
 
消防は7日午前7時33分から8時54分にかけて、現場の側面部分で下敷きになっていた3人を新たに発見しました。
 
このうち61歳の男性は重体の状態で病院に搬送されましたが、その後死亡が確認され、49歳の男性も現場で死亡と判定されました。
 
また、前日腕が挟まれた状態で発見された44歳の男性は、当初意識がありましたが、救助の最終段階で容体が急変し、午前4時53分に死亡しました。
 
消防はがれきの崩落を防ぐため、大型クレーンの使用を制限し、救助隊員を内部に投入して捜索を進めています。
 
事故は、施設を撤去しやすくするためにあらかじめ構造物の一部を切断しておく「脆弱化作業」の最中に発生しました。
 
発電所側は、撤去予定の3基のうち1基で構造物を切断していたところ事故が起きたと説明しています。
 
倒壊したのは、現場にある3基のうち中央に位置する4号機のボイラーで、作業員らは発破時に構造物が一度に崩れるよう、柱や鉄骨を事前に切断する作業を行っていたということです。
 
作業に当たっていた9人はいずれも下請け会社に所属し、正社員1人と契約社員8人でした。

生き残った2人は病院で手当てを受けており、命に別状はないということです。
 
今回の事故は、繰り返される労働災害とあわせて、安全管理の不備や下請け構造の問題を改めて浮き彫りにしたと指摘されています。
 
政府は中央災害安全対策本部を立ち上げ、関係省庁が合同で対応に当たっています。
 
雇用労働部は撤去計画書や安全管理日誌を確保し、安全措置の有無を調べており、警察も重大災害処罰法違反の可能性を含めて捜査を進めています。
 
地域の労働団体は「無理な撤去作業が事故を招いた」として、徹底した真相究明を求めています。

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