特に理由もなく就職活動を行っていない、家事や学業、病気など特別な理由がないのに「休んでいる」人がこの1年間で7万人以上増えて、264万人に上ることがわかりました。
国家データ庁の調査によりますと、ことし8月の時点で、非経済活動人口は前の年の同じ月に比べて9000人増えて1622万人だったということです。
このうち「休んでいる」人口は、7万3000人増えて264万1000人で、3年連続の増加となっています。
「休んでいる」とは、家事や学業、病気など特別な理由がないのに、働く意思がなく、職探しもしていない人を指し、非経済活動人口の分類項目の一つとなっています
年齢層別にみますと、15歳から29歳の若者の34.1%が「希望する仕事が見つからないため休んでいる」と答えました。
専門家はこれを単なる就職難ではなく、専攻分野や賃金、勤務環境などが期待に合わない「仕事のミスマッチ」の深刻化と分析しています。
最近では、若者の間で不安定な職に就くよりも、自分の希望条件に合う仕事を待ちながら就職を先延ばしにする傾向が強まっているという見方もあります。
一方、60歳以上では、「健康でないため休んでいる」がもっとも多く、次いで「退職後そのまま休んでいる」となっていて、健康問題や定年後の雇用機会の不足が要因として挙げられています。