韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官とアメリカのヘグセス国防長官が3日午後、南北軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)を共に訪問します。
両国の国防トップは、非武装地帯(DMZ)に駐留する韓国軍と在韓アメリカ軍の将兵を激励し、最前線の見張り所などを視察する予定です。
韓米の国防相が板門店を共に訪れるのは、北韓による核・ミサイル挑発が相次いだ2017年10月以来、8年ぶりです。
ただ、李在明(イ・ジェミョン)大統領とトランプ大統領の両首脳がいずれも北韓に対する融和姿勢を保っていることから、今回の訪問では、警告よりも「韓米連合防衛体制の強固さ」や「韓半島の平和維持」を強調するメッセージが打ち出される可能性があります。
両国の国防相は、4日に国防・安全保障分野の最高レベルの会議である韓米安保協議(SCM)を開き、北韓政策での連携や戦時作戦統制権の移譲問題など、主要な懸案を協議します。
軍関係者によりますと、戦時作戦権移譲の条件達成について、これまでより踏み込んだ検討が行われる見通しで、防衛費負担のあり方など、いわゆる「同盟の現代化」も議題に上る可能性があります。