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政治

高市総裁が首相に 韓日関係に与える影響に注目

Write: 2025-10-21 14:52:24Update: 2025-10-21 15:22:06

高市総裁が首相に 韓日関係に与える影響に注目

Photo : YONHAP News

自民党の高市早苗(たかいち・さなえ)総裁(64)が首相指名選挙で第104代首相に選出されました。高市政権の発足により、これまで比較的穏健な歴史認識を示してきた石破茂(いしば・しげる)内閣で維持されていた韓日関係の流れに変化が生じるか注目されています。

NHKなど日本のメディアによりますと、高市氏は21日午後1時ごろ、衆議院で行われた首相指名選挙で過半数を上回る237票を獲得し、決選投票なしで第104代総理大臣に選ばれました。1885年の内閣制度導入以来、日本で女性が首相に選ばれるのは初めてです。

韓国メディアでは、高市新首相について「自民党内でも代表的な保守派として知られる」としていて、靖国神社参拝や歴史・領土問題で韓国に厳しい発言を繰り返してきたことから、韓日関係に与える影響に注目しています。

特に、独島(日本名・竹島)問題では、「竹島の日」行事に閣僚級の参加を検討すべきだと述べるなど、強硬な立場を崩していません。

ただ、高市新首相は、今回の靖国神社の秋季例大祭では直接の参拝を見送り、供物のみを奉納するなど、これまでとは異なる慎重な姿勢を見せました。日本メディアは、今月末に予定されているアメリカのトランプ大統領の訪日や、韓国南東部の慶州で開かれるAPEC首脳会議などの外交日程を考慮した判断と分析しています。

また、高市新首相は最近「日米韓の安全保障協力をさらに深化させるべきだ」とも発言しており、安保面では連携の重要性を強調しています。

韓国のメディアからは、高市新首相の支持基盤は保守勢力であることから、日本国内の政治的基盤固めのために、安倍元首相のように突然靖国神社を参拝したり、歴史問題で強硬な発言を行う可能性も否定できないとの見方が出ています。

さらに、自民党が保守色が強い日本維新の会と連立を組むことで合意したことから、高市内閣は一層保守色が強くなるとの指摘もあります。

しかし、韓国の専門家からは、北韓とロシアの密着など、厳しさを増している国際情勢の中で、韓日間の協力は欠かせないとしていて、さまざまな懸案が山積する中でも、今後の韓日関係の焦点は、両国の首脳が相互に訪問して直接会談を行う「シャトル外交」を継続することにあるとしています。

高市新首相は今月末に慶州で開かれるAPEC首脳会議に出席するものとみられていて、会議をきっかけに李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談する場合、その結果が両国関係の今後を占う重要な分岐点となる見通しです。

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