人気ドラマ「イカゲーム」で主演を務めた韓国の俳優、イ・ジョンジェさん(52)が、映画界の功労賞にあたる「チャーリー・チャプリン・アワード」のアジア部門を受賞しました。韓国人俳優としては初めての栄誉です。
所属事務所によりますと、イさんは3日、シンガポールで開かれた授賞式で受賞者として名前が呼ばれました。
チャーリー・チャプリン・アワードは、アメリカの映画団体「リンカーン・センター映画協会」が毎年授与する権威ある生涯功労賞の一つです。1972年、チャールズ・チャプリンが亡命生活を終えてアメリカに戻ったことを記念して創設され、初回の受賞者はチャップリン自身でした。その後も世界の映画界で功績を残した人物に贈られてきました。
アジア部門は2018年に設けられ、毎年1人に授与されています。これまで俳優のトニー・レオン氏や映画監督のチャン・イーモウ氏など、中華圏の映画人が受賞してきましたが、イさんが韓国人俳優として初めて受賞しました。
授賞式でイさんは、「尊敬する映画人であり芸術家であるチャップリンの名を冠した賞をいただき、緊張と重みで胸がいっぱいです。アジア映画人の一人として、良い影響を届けていきたい」と喜びを語りました。
イさんはNetflixのオリジナルシリーズ「イカゲーム」で世界的な人気を得たほか、去年はディズニープラスのオリジナルシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」にも出演しています。