韓国国内でマラリア患者が、この2年間で2.4倍に増えたことがわかりました。
疾病管理庁によりますと、去年の患者数は713人で、2021年の294人から大幅に増えました。
患者の多くは京畿道坡州(パジュ)や金浦(キンポ)、仁川江華(カンファ)など北韓との軍事境界線に近い地域で発生し、兵役中や除隊した兵士が全体の2割あまりを占めています。
専門家らは、北韓の黄海道(ファンヘド)一帯から流入する蚊が主な原因とみています。
北韓でも去年のマラリア患者数は3160人と、この5年間で最も多くなっています。
与党「共に民主党」のユン・フドク議員は「南北で患者が増えていることから、共同対策は南北住民の健康権にかかわる問題だ」として、統一部に積極的な協力を求めました。