深刻な干ばつに見舞われていた韓国南東部の江原道江陵（カンヌン）で、相次ぐ降雨により生活用水の主な水源である五峰（オボン）貯水池の貯水率が55.1％まで回復し、給水制限の一部が解除されました。
 
行政安全部によりますと、21日午後6時の時点で、江陵地域の生活用水のおよそ87％をまかなう五峰貯水池の貯水率は、前日より10.2ポイント上昇して55.1％となりました。これを受けて、容量100トン以上の貯水槽を備えたマンション113か所=およそ4万5000世帯に対する給水制限は19日午後6時に全面的に解除されています。

五峰貯水池の貯水率は今月12日、過去最低の11.6％にまで落ち込んでいましたが、ここ数日のまとまった雨でおよそ3か月ぶりに50％台を回復しました。過去6か月の降水量は609.6ミリで、平年の6割にとどまっています。
 
江陵市は先月20日、五峰貯水池の貯水率が25％を下回ったことを受けて給水制限に踏み切りました。当初は水道メーターのバルブを50％閉めましたが、先月末に貯水率が15％を割り込み、75％まで閉める措置に拡大していました。