京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市の養鶏場で、今シーズン初めてとなる鳥インフルエンザの感染が確認され、当局が殺処分を行いました。
韓国疾病管理庁が15日、発表したところによりますと、坡州市の養鶏場で、高病原性のH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出され、現場に緊急対応チームを派遣し、人への感染拡大防止に取り組んでいるということです。
今回の発生は、今シーズン初めての事例です。
鳥インフルエンザは本来、鶏やアヒルなど、家きん類に発生するものですが、近年では種の壁を越えて人やほかの哺乳類への感染例が世界各地で報告されています。
韓国国内ではまだ人への感染は確認されていませんが、海外では感染者が相次いで報告されていて、保健当局は緊張を高めています。
疾病管理庁は、農場関係者や殺処分にあたる作業員など、感染リスクの高い人に対して、10日以内に発熱やせき、喉の痛みといった呼吸器の症状や結膜炎、目の違和感などの症状が出た場合はただちに保健所に届け出るよう呼びかけました。
イム・スングァン疾病管理庁長は、「海外では人や動物で感染例が相次いで報告されている。疑わしい動物との接触は避け、やむを得ず接触する場合は必ず防護具を着用してほしい」と強調しました。
疾病管理庁はまた、ネコやヤマネコなどの哺乳類からも鳥インフルエンザウイルスが確認されていることを受け、これまで特別防疫期間にだけ運営していた対策班をことしからは常設体制に切り替えました。