アメリカで建設中の韓国企業の工場で、韓国人技術者が不法就労の疑いで一時拘束されたことをきっかけに、外国企業のアメリカへの投資が萎縮するのではないかという懸念が広がる中、トランプ大統領は外国企業の投資を歓迎する姿勢を示しました。
トランプ大統領は14日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、「私は他国や海外企業がアメリカに投資することについて怖気づいたり、意欲を失ったりしてほしくない。私たちは彼らとその従業員を歓迎する」と述べました。
さらに、トランプ大統領は、半導体やコンピューター、船舶、鉄道など、かつてアメリカが強みを持ちながら現在は遅れをとっている分野を挙げ、外国企業の技術が必要だと強調しました。
具体的な国や企業には言及しませんでしたが、最近、アメリカのジョージア州で韓国の建設中のバッテリー工場で技術者らおよそ300人が移民当局に一時拘束され、この影響で、投資の萎縮が懸念されていることから、トランプ大統領の発言はこうした事態を念頭に置いたものとみられます。
拘束をめぐっては、アメリカ当局の取り締まりが過度だと反発が出ているほか、世界の投資家の間でも不安が強まっています。
一方、韓米両国はビザ制度の改善について協議を始めました。14日にはアメリカのランドー国務副長官が韓国を訪れ、外交部の朴潤柱(パク・ユンジュ)第1次官と会談し、深い遺憾の意を表明したうえで、制度改善と再発防止に取り組む姿勢を示しました。