アメリカ南部ジョージア州で移民当局に拘束されていた労働者らを乗せた韓国のチャーター機が、12日午後、仁川(インチョン)国際空港に到着しました。
現地時間の4日、アメリカ南部ジョージア州に韓国企業が合弁で建設しているバッテリー工場で、正規の手続きを経ずに入国したなどとして不法就労の疑いで拘束された韓国人317人は、当局によって7日間収容施設で拘束されていました。
拘束された人たちは、現地時間の11日未明、ジョージア州の施設からバスでおよそ6時間かけてアトランタの空港に到着し、韓国のチャーター機に乗り込んだということです。
また、アメリカ政府との協議に基づき、拘束者らは手錠などの拘束具を用いず、ふだん着の姿で移動しました。
今回、拘束された韓国人は317人で、残ることを希望した1人を除き、316人全員が帰国しました。チャーター機には、日本人3人を含む韓国以外の国籍を持つ14人も搭乗しているということです。
韓国政府は、拘束された人たちがアメリカに再入国する際、不利益が生じないようにすることをアメリカ政府が約束したとしていますが、アメリカの法律上、自主的に出国した場合に再入国で不利益を受ける懸念があり、今後の対応を見守る必要があるとの指摘も出ています。